共働きのSさん夫妻にとって大切なことは、家族との時間。帰ってきていかに家事をラクに済ませ、子どもとのコミュニケーションタイムを多く取れるかを考え、家づくりに臨みました。ライトグレーの外壁と、建物後方に流れた屋根がインパクトのある外観。玄関ホールの引き戸を開けば左にキッチン、右手はリビング、奥の勾配天井と並行ラインを描いた階段が目に留まります。生活しやすいポイントの一つは、回遊できる家事動線。１階の東側に水まわりを集めた間取りにし、効率的な歩行動作で家事への時短を図りました。ランドリールームで洗濯して部屋干しをし、一直線上に配置したファミリークローゼットへそのまま収納できるのも、Sさんのこだわりポイントです。間に挟んだ独立型洗面台は、ほんのりインダストリアル。SNSにアップされているような、おしゃれなデザインがSさんのお気に入りです。西側へ洋室を一部屋つくり、１階で完結できる間取りにしたのも、生活のしやすさと将来設計を考えた上でのこと。2階は間仕切りができる子ども部屋のほか、壁を斜め貼りの木材で演出した、おこもり感あるSさんの書斎も設けました。「吹き抜けのあるリビングを中心に家族がつながれる家となり、大変満足しています」。